裕之 安井

2021年3月28日1 分

2034 『ペイン・アンド・グローリー』

最終更新: 2021年10月28日

ここ数年、単館映画をよく見る。

月に1度の楽しみで、どんなスケジュールよりも最優先。

今月は、『ペイン・アンド・グローリー』を見た。

https://pain-and-glory.jp/

監督の自伝を基に過去の幼少期を振り返りつつ

現在の自分の状態を描いた作品だった。

幼少期の母を演じるのは、ペネロペ・クルス。

映画監督である主人公は、アントニオ・バンデラスが演じた。

主人公を演じたアントニオ・バンデラスは、苦悩や慈しみ、

そして愛溢れる演技で、すっかり魅了されてしまった。

この映画は、ある意味、全ての作り手への未来像でもあるし

子どもの立場から、亡くなった母親への想い、後悔、そして愛を

豊かに感じられる映画である。

ラストシーンは、苦難を乗り越えた先を垣間見ることができる。

そのシーンが、若き表現者たちの、

小さいけれど確かな希望へと感じ、

映画は終わった。

全身に鳥肌が立ったのは、僕だけではないはず。

映画監督は、建築家に似ていると思う。

素晴らしい映画は、心の中に、今も残り続ける。

    1000
    5