今日は日曜日。
本を読む。
①帰還 ゲド戦記Ⅳ ル・グウィン著 清水真砂子訳 岩波書店
シリーズ4作品目。すごく面白い小説で児童文学として出版されているけれど、
子どもには難しい気がする。人間の中にある光と影、裏と表を表現している小説。
のめりこんで読んでいる。
②現代の建築家 井上章一著 A.D.A.EDITA Tokyo
井上章一が明治時代から現役建築家・安藤忠雄までを
一人ずつ論じた本。
建築家・吉田五十八を論じる数少ない文章なので、購入した。
井上さんの論評は面白い。
他の建築史家と違う視線から眺め、それを言葉にしている。
その建築家たちの人柄まで感じられる本。
③20世紀の現代建築を検証する 磯崎新+鈴木博之著 A.D.A.EDITA Tokyo
20世紀海外建築を検証する本。
磯崎新の知識や考察に驚きつつ、建築史家・鈴木博之の視点との相違が面白い。
上記の「現代の建築家」と同時に読み進めているが、
世界の建築の流れと、明治期に始まった現代建築の流れが
非常によく分かる。
日本は世界に影響を与えているし、影響を受け続けている。
④カザルスとの対話 佐藤良雄訳 白水社
チェロ奏者のパヴロ・カザルスの生い立ちから生涯を語った弟子たちとの会話を
まとめた本。DOORの高橋さんに教えて貰った。
文字量は半端ないけど、会話調なので、読みやすい。
彼がバッハの楽譜を発見し、それを自分で研究し勉強を重るエピソードが好き。
最大の理解者であった彼のお母さんを尊敬する。
⑤舟越保武 まなざしの向こうに 求龍堂
彫刻家・舟越保武の作品集。
もともと息子である舟越桂の作品から、お父さんである舟越保武を知り
彼の書く文章に惹かれた。いつの間にか桂さんの作品より
舟越保武の作品が気になり、購入した。
彫刻を作る事と、建築を作る事は似ていると、
スイスの建築家ペーター・ツムトアは言う。
僕は、舟越保武にそれを見る。
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