• 安井 裕之

2014 建築家として



昨年、広島で活躍される段原建設の段原さんからお誘いを受け

大学院時代の先生でもある、建築家・村上徹の最新住宅を見せて貰った。


先生はいくつになったのだろう。

調べると、70歳。


建築界の新人賞である吉岡賞を取り、住宅で日本建築学会賞を取った建築家である。

しかも、当時は珍しかった地方・広島で活動している点が大きい。

地方で活躍するパイオニアであり、広島工業大学の卒業生でもある。


70歳にしても 周りから無視できない存在なのだろう。

当日、広島県内から沢山の建築家が集まって、見学していった。


それらを嬉しそうに迎える村上先生。


写真は、下記の段原建設のHPから見て欲しい。

恐れ多くて、そして村上先生が未だに恐くて、写真が撮れなかったので。


https://danbara.jp/works/works-78/



これが70歳を迎えた建築家の住宅作品か!?

軒が極端に薄い。

樋が見当たらない。

いや、地上から見えないだけで、実際にはある。


室内は、限られた床面積の中で

大きなスペースを階段がとる。

これも大胆だと思う。


2階は家形の空間が作られ、スケール共に良い。

壁際の高さ、天井勾配の角度、全てが完璧に近いと思った。


驚くべきことは、この住宅の工事費である。

僕の記憶では、1500万円台だったはず。


もちろん、その工事金額で施工し、

尚且つ、これだけの施工レベルで作る段原建設の力は

関係者には、きっと分かって貰えるだろう。



最近、建築家の仕事、とりわけその出来について

考えている。

他人を見て、自分の仕事を疑ったりもした。


ただ、それにどんな意味があろうか。

牛乳を温めたときにでるあの膜が

薄く沈殿していくだけで、ただ気持ち悪くなっただけ。


改めて、段原建設のHPを見る。

去年の記憶が蘇る。


いまだ、攻め続ける先生の姿に

僕には無理だと思いながら、憧れている。


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