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2047 改修現場

  • 執筆者の写真: 裕之 安井
    裕之 安井
  • 2022年5月24日
  • 読了時間: 2分


住宅の改修現場が始まって、約2か月。

今までで一番、穏やかな現場ライフを送っている。


現場が始まると自分でも認識するくらい、頭のスイッチが切り替わっていた。

やり直しが嫌いで、職人にやり直しをして貰うのが申し訳なく、

そうならないように気を張る。見る。


何か致命的なミスはないか?何か見落としてはいないか?

あれこれ考え、神経を尖らせていた。


大げさに書けば、命がけ。

その姿勢が現場から見えないだけでもイライラしていたと思う。


それが、この現場ではない。

多少はあるかもしれないけど、今までと全然ちがう。


分析してみると、2点の理由が浮かんだ。


①工期に余裕があること。

 大工工事に余裕時間がある。一人でやっているのも関係するが、

 その期間に余裕があるため、他の工事も余裕があるように見える。


②改修工事は、壁や天井、床を剥いでみないと分からない。

 白蟻被害や雨水の侵入による腐敗。

 一度丸裸にしてみないと俯瞰で見えてこない部分だ。

 柱の交換、土台の交換、梁の補強は、建築家としては見過ごせず

 どうにかして今よりは強くしたい。

 したいんだけど、それには全てお金が絡んできて、

 予算内以外の出費が必要になる。

 そこに頭を悩ませ、精神的に辛い気持ちになっていた。

 今回は、予算に想定される金額を予め想定し、

 建築家の判断で使わせて頂く手筈をとった。

 (クライアントへの確認、報告は怠らない条件付きで)

 気持ちの上で、これが一番大きかったと思う。


以上の点は、


今回初めて施工を担当してくれた

竹下美建の竹下社長のアイディアで、

ここには書き足らない聞いたこともないような試みを

実行してくれた。


現場に行く回数も減った。

このままゆっくりと出来上がる建築を

堪能したいと思う。

 
 
 

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