
建築家の宮森洋一郎さんに
「発信する建築家が多い中、受信する建築家だ」と評して頂いたことがある。
発信する建築家とは、
「こんな事もできる!これが新しい建築!」
と言い続けているイメージを想像した。
両肩に使命感を背負って走っている。
彼等には僕にはできない役割がある。
発信するからこそ、
今でも若い子達から建築家への対するあこがれが強いのも
彼らのおかげ。
じゃないと僕も建築家には憧れなかったかもしれない。
受信する建築家は、それとは真逆だ。
あまり言葉には囚われたくないけど、
その言葉を聞いたときに
一生、自分にとって新しい建築が作り続けられる!と確信した。
建築はクライアントが毎回変わる。
毎回変われば、場所も変わるし、住まい方も変わる。
受信するとは、その毎回の変化を受け取り
毎回違う、自分にとって初めての建築を作る。
自分は何かをつくり出す存在ではなく器にすぎない。
(参考:いのちの政治学)
そう、僕の役割は器にすぎない。
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