5月に始まった改修リフォームの現場で
スケッチブックに原寸サイズでディテールを描き始めた。
きっかけは、建築家・宇野友明さんのスケッチブックを見てから。
いつもその辺にある紙にスケッチというか
思考の断片をメモするように書いては捨てを繰り替えしてたので
折角だから残してみようと思って始めた。
改修リフォームは、壊して見えてくる所が多々あり
その都度検討するのだけれど、今回は現場で
その部分を手でスケッチブックに落とす。
定規を使うから割と正確に書く。
それを持ち帰り、今一度考え直す。
初めは慣れずに、書いたスケッチを眺めるばかりだったけど、
とりあえず描いてみようと思うと、するすると他のアイデアも浮かぶ。
何より、スケッチブックの紙と鉛筆2Bの描き心地が気持ちいい。
紙の柔らかい感触と微かな抵抗に描く喜びを感じる。
そういえば、自分は定規を使って線を引いたり
図形を描くのが好きだったのを思い出す。
今は、図面を書くのはすっかりパソコンで
思考もパソコンを介して考えるように身体がなってしまった。
社会に出てから、仕事で手で描いた事等一度もないのだから
全ての図面を手では描く気力もない。
思考のツールとして、「手で描く」が加わった。
写真は現場にて一番頭を使った階段ディテール。
現場にヒントを貰いながら、乗り越える事ができた。
(最終寸法は、パソコンのCAD上で決定したけど)
Comentários