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  • 執筆者の写真裕之 安井

2071 偶然です



計算して設計されたんですよね?(笑)

いえ、偶然です笑


そのような会話が増えるにつれ

設計からこぼれ落ちた部分に惹かれるようになりました。


自分の頭で考えた事を超える瞬間が

現場にはあって、決して設計図では作り得ないです。


でもその瞬間を掴めるかどうかに、建築の良さ

面白さがあるような気がしています。


ある時、

建築家・宇野友明さんを教えて貰いました。


宇野さんの建築は、正直に言えば

そこまで惹かれません。ただ、宇野さんの考えが書かれた文章は好きです。

表現する考えは同じで、最後に出た表現が違う、という感じでしょうか。


宇野さんは、偶然性を建築に入れようとされています。


自分の想像を超えた何かを掴もうとされてて

その為に 現場で偶然性を起こす事を狙っています。


具体的にいうと、

宇野さんは、コンクリートの床仕上げを

型枠で仕上げていました。

普通は型枠が必要ないから左官が表面をなでます。


もちろん、一般的な型枠は使わず

わざと表情の出やすい材料を使っています。


型枠を外すまでは、どんな仕上げになるか分かりません。

偶然できた仕上げが、宇野さんの建築となります。


偶然性の生まれる施工箇所を

あらかじめ作っておく、

そんなイメージです。


講演で聞きながら

でも何か違和感というか、全て納得できない気持ちを

持ち続けています。



幾らか本を読んだとき、

他力という言葉に出会いました。


自力とは自分の力、自らの意思で行うことを意味します。

他力とは、『他から何らかの力がはたらきかけること』を意味します。

宗教用語でもあります。


例えば 薪窯で焼く陶芸家はどうでしょうか。

ある程度は、どのような仕上げりで焼かれるか

想像しているでしょうが、たまたま灰がかかった所や

その時の窯の火加減で器は変わります。

窯から取り出すまでどうなるか分かりません。


ある意味で、窯に入れた時点で見えない何かに委ねる、

そんな気持ちではないでしょうか。


ふと疑問です。

建築という行為にて

窯に何かを入れるような場面は、存在するのでしょうか?


それは、

宇野さんがコンクリート床を型枠で仕上げること

なのでしょうか?



自力=自我だとしたら

他力とはなんでしょうか。


答えは出てません。

偶然と他力には関係があるような気がしてます。

宇野さんの考えもよく分かります。

でも、どこか納得していない自分もいます。



ちなみに、

模型を作っていると

たまたまミスして組み上げた時があります。

サイズが違っていたり、逆に付けたりして。

そういう時に

偶然にも違う視点で見えたり、発見する事があります。

それでデザインを決めたこともあります。



無意識のうちにミスしたことに気付けず

完成間際に発覚するのは、どうしてでしょう。


これも他力なんでしょうかねー。


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