日本建築史講義-木造建築がひもとく技術と社会-
(著:海野聡)を読んで驚いたんですよ。
約1300年前から変わらないと思っていた
法隆寺の屋根の形が
建立時と現在では違うってことに。
伊勢神宮の遷宮は20年に1度で
江戸時代や明治等 時代によって
装飾や微妙な形が違うのは知ってました。
(江戸時代は、日光東照宮のように絢爛豪華だったらしい。それも衝撃)
でも伊勢神宮は、壊されて、再建されるので
そんなこともあるだろうなーぐらいに
思ってたんです。
五重の塔の何が違うって
屋根の形、勾配です。
一番上の相輪って、突き出た部分の真下の屋根は
他の屋根(4段)と勾配が違うんです。
屋根の勾配がキツイ。
原因は、雨漏りで
雨が多くあたる最上段の屋根だけ
後世の人が変えたらしいのです。
(いつ頃変えられたのかは不明で、明治以降の調査で判明したらしい)
相当悩まされたんでしょうね
屋根の勾配を変えるだけで印象変わりますから。
僕も悩みます。
1000年以上親しまれた塔だと思うんです。
釈尊の舎利(遺骨)を納めてある場所です。
今でいうランドマークですよ。
それを
極端にいえば、デザイン変更されていた、
しかも後々の人たちが。
それだけで僕にとっては衝撃だったんです。
アントニオ・ガウディ設計のサクラダファミリアが
2026年完成予定だと知りました。
着工して約140年になります。
完成した姿も楽しみですが、
約1000年後、その形は変わるのでしょうか。
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