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執筆者の写真裕之 安井

2086 宇田川孝浩建築設計事務所




僕は宇田川さんが好きだ。

見かけるといつも声を掛けたくなる

目上の先輩。


事務所に遊びに行ってみたい!

そんな気持ちをお伝えしたら

受け入れて下さった。


奥出雲は、僕にとっても思い出深い場所で

家族で出かけた記憶もあるし

個人的なルーツは関係ないけど 根源的な繋がりを感じてしまう。


宇田川孝浩建築設計事務所は、築50~60年の住宅を譲り受け

住まいと兼ねて事務所とされていた。


道路から打合せ室を見る。

縁側がありその奥にある続き間の一室。

シンプルなテーブルにさり気ない照明が目に入る。

良い。


午前中の光が鋭く室内に入っているのが分かる。

その鋭さとは反して、温かい印象をもったのは何だったのだろうか。


玄関は、島根特有の大らかな空間で、廊下とも室とも呼べそうな

奥行のあるホールが続いている。

良い、作りたい。


ホールの床は、補強の為構造用合板が張られていて

約60年前の素材との対比を感じた。


ホールに入って直ぐ左が事務所スペースで

一瞬しか見えなかったけど、書類の多さと

デスク周りを見る限り、宇田川さんと奥様の誠実さが伝わってきた。


外から見た打合せ室の印象は、

中に入って感じた印象と同じで

縁側を通して光が室内に入る。

縁側の板が反射し、室内をほんわりと明るくする。

それも良い。


照明もシンプルで、眼に入らない。

過剰な照明設計ではなく、

必要な場所に照明がさり気なく配置され

気品を感じた。


一度、松江市内で新築住宅を設計された際

完成時にご招待頂いた。


その時の印象とご自宅兼事務所は、少し違う感覚がした。


新築住宅は、

宇田川さんらしい住宅で良かったが、

よりご自宅兼事務所の方が

宇田川さんのやりたい方向性なのかもしれない。

より少ない要素で建築を作る感覚に優れた方だと思った。


もしくは、僕と同じで

リフォームの方が能力を発揮しやすいのかもしれない。


奥様も素敵な方で、

最近僕が始めた家庭菜園も

ずいぶん前に始めておられるし、

陶芸を習いに来られた縁で宇田川さんと結婚されたので

もの作りへの視線が熱い。


CADを覚え、宇田川さんをサポートする姿勢も尊敬する。

いつの日か、奥様と協同で建築を作るのかもしれない。

それも見てみたいし、

今後も宇田川さんと奥様と共に

奥出雲でお話したい、と思った。





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