top of page
1/4
島根県松江市
Vert
フランス菓子ヴェール
2018年 内装
ケーキ屋さんは、どの店も長居はしない。
長居をしないではなく、長居しづらいだけだ。
男性特有の意見かもしれないけど、どの店もソワソワして落ち着かない。
フランス菓子vertは、自分が携わったからか、留まる居場所がある。
いつまでも居たい、心地よさがある。
それは建築の力ではなく、店主である門脇さんの人柄によるものだ。
そして、店内に鎮座する陶器や木製什器、手織りのマットや
紙製品に囲まれているからだろうと思う。
どれも主張しないけれど、以前からそこにいたような顔を皆がしている。
空間デザインや什器の配置、照明の選択は
全てDOOR bookstore高橋香苗のプロデュースによる。
僕の仕事は、vertにある器たちと同じ役割だと思っている。
最後に。
フランス菓子vertのケーキや焼き菓子を食べて欲しい。
きっと、心からほっとするひと時を、門脇さんが与えてくれるだろう。
bottom of page