住宅は居場所をつくる。
公共建築に対しては、建築的提案をする。
10月の伊東豊雄講演会で印象に残った言葉で、
今でも考え続けている言葉。
衝撃だったし、やっぱりと納得もした。
学生時代に沢山雑誌を見た。
その中から興味を持った建築には、実際見に行った。
現代建築だけでなく、古建築も見に行った。
自分も自ずと雑誌に載るような建築を作りたいと思ったし
そのような建築家にも憧れた。
雑誌に載る事がある意味のステータスで、免罪符となり
建築家と名乗れる、みたいな。
勿論今は疑ってるし、
掲載の為の行動には興味がない。
住宅雑誌に載る住宅は、公共建築の建築的提案を実現しようとしてないか?
公共建築で感じた建築的提案を住宅で表現しようとしていないか?
僕も履き違えていたけど
伊東さんの言葉で輪郭が見えてきた。
住宅に建築的提案はいらない。
居場所をつくる。
ちょうどそのような考えを漠然と思っている時に
小さなワンルームのような新築住宅を依頼された。
仲の良い家族で、個室はいらないらしい。
僕は、この家族が大好きで、
その家族にとっての居場所を見つけたいとエスキースしている。
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