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  • 執筆者の写真裕之 安井

2069 貫

更新日:4月24日




大阪万博で、中心施設となる木製リング(設計:藤本壮介)が

貫構法という清水寺の舞台を支える工法という事で注目が集まっている。

(大阪万博は貫構法というよりも、金物工法ですね、)


2年前から竹下美建の竹下くんと

コンクリート基礎を用いない「石場建て」工法を

住宅で使えないか考えている。

(竹下くんは、10㎡以下の「石場建て」を実践して建てている、)


石場建ての貫は、重要な構造要素で

それを応用して今回はテラスを計画した。


このテラスは、2階床高さにあって

1階分高さを支える柱を貫によって補強する。


実際に施工をお願いする大工さんへ説明し

貫構法が実現可能かどうか、

どれだけの強度があるのか確認できた。


話を聞く限り、かなり強くできる。

ただし、作れる大工さんは、この方(60代)だけだろうなーと思う。



大阪万博には、沢山の建築家が参加している。

雑誌で目にする有名な建築家も多い。


問題もありそうだ。


そもそも能登地方の大震災で復興が進んでいない

というか、潰れた家屋やビルの解体が全然できていない状態で

半年で壊すようなものを いま作らないといけないのだろうか?

(大阪万博に関わる全業者が 今すぐ能登に向かったら?)


建築は社会を表現するというか

社会とリンクし、社会へ開かないといけない、と教わった。


社会性を表現するのが建築だと語る建築家は、

大阪万博をどのような気持ちで見ているのだろうか。


唯一大阪万博を批判した建築家は、

2024年プリツカー賞を受賞した山本理顕だけで

大阪万博に参加している建築家は、黙ったままだ。


建築を作ることだけが表現じゃない。


黙って、目の前の建築だけを作る行為が

どれだけ格好悪いことか。


さて、


結局、テラスは面積を縮小し

1階へのアクセスや機能性を考慮して

別案で検討し直している。

貫は、一部しか使わない予定。


屋根には透明なルーフデッキを使う予定で

風を逃がし、

どこまでシンプルにできるか、

これからが楽しみだ。

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