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  • 執筆者の写真裕之 安井

2055 18時以降は仕事しない


自我について指摘された時、自分のデザインの表層ではなくその奥にあるものが見えないと指摘された時、

戸惑ってしまった。


この半年、ずっと考えていて、その答えがようやく見えてきた。


自分自身は自我を出さないでいるつもりでも

他人にとってみたら、自我が溢れんばかりに感じるみたいだ。

じゃあなんでそんな事が起きるのか、ようやくその答えに辿りついたのだが

その事について今は書かない。

まだ誰にも言っていないから確信が持てないし、

まずは指摘してくれた人に伝えてみたい気持ちの方が強い。


その方には、独立して10年を振り返る事を勧められた。

それと、自分に自信を持つ事も。


2012年。

前年末に会社を辞め、一級建築士に合格し、

何のあてもなく独立準備を始めた。


初めて依頼をしてくれたのが、マウンテンハウスのクライアント。

この仕事で、自分の目指すべき仕事が見つかったし、

取捨選択の基準が出来たと思う。

毎年完成した住宅に伺う習慣も彼等から始まった。


当時、長女は5-6歳で次女は1-2歳。

虹の子保育園の送迎を毎日していた。

家にいるから子どもと接する時間も長い。

それは子どもが小学校に上がっても変わらなかった。


幸い、仕事の数も少なく

マウンテンハウスが終わると、次のお話を頂くといった

数珠繋ぎのように1軒、1軒を時間をかけてさせて頂いた。


そのような生活で決めたことは、18時以降は仕事をしない事。

子どもの送迎もあったし、晩飯を食べ、子どもの歯磨きし(仕上げはお母さんの時代ではない)

お風呂に一緒に入り、一緒に寝るまでが

あっという間に過ぎていく。


仕事なんてしてる時間なんてないし、

精神的にもイライラするので、子どもについあたったりする。


いっそ、仕事をしない事に決め

子どもに向き合う時間にした。


写真を撮るのが好きで、当時は子どもばかりを撮っていて

建築よりも子どもの方が面白かった。

自分もそういう子どもだったのかなーと思い出せてもらったし

目標にもなった。


自分自身の生活が良くないと仕事にも影響するし

それがクライアントに対してパフォーマンスを落とす結果になると

意味がない。


18時以降には仕事をしないは、今も続けているし

なんなら16時以降に進化している。


良い仕事は、たくさん図面を書く事ではなく

その仕事と向き合った時間がどれだけ長いか、だと思う。


手を動かさずとも、その住宅について考え、向き合う。

その余裕があればあるほど、良い仕事に繋がるように思える。

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